はい!!こんなめんどくさいことしなくても,最新版のケムドロで簡単に3Dファイルをパワポに挿入できるようになったようです.
Version 21.0 is officially out: so here's the full 3D feature of ChemOffice. You can transfer 2D color highlights to your 3D model in @powerpoint Learn more about it here and download a free trial! https://t.co/8qHmj8EHfR #realtimechem #chemtwitter #chemistry pic.twitter.com/Hk06EXctwG
— ChemDraw (@ChemDraw) 2022年2月28日
パワーポイントに動く3D分子構造を載せたい時があると思います.その方法を英語で載せている研究室HPがあったので,方法を日本語で書きなぐっていきます.
載せてくれているのは,アメリカのピュージェットサウンド大学,Boisvert グループです.
Gaussianで構造最適化後の方法を書いていきます.Chem3Dとかで分子動力学計算するくらいでいいならば,そのままpdbファイルにでも出力してください.
必要なもの
- VMD (フリー,分子描画ソフト)
- Avogadro (フリー,Gauss Viewでもたぶんできる)
VMDのダウンロードは以下からできます.イリノイ大学アーバナシャンペーン校(一度言ってみたかった)とNIHのやつだから危なくはないんじゃないですかね?保証はできません.
https://www.ks.uiuc.edu/Development/Download/download.cgi?PackageName=VMD
Avogadroは以下から
方法
基本的な流れ
logファイル→pdbファイル→objファイル
- すべてのソフトをインストールする.
- VMDがインストールされているフォルダを開く.
- 以下のBoisvert グループによるZipファイルをダウンロード,解凍した中にある3_VMD_default_settings_file中のvmd.rcを,2で開いたフォルダのvmd.rcと入れ替える.これは分子描画設定(原子や結合)の変更.自分でテキストファイルを操作して変更することも可能.
- Gaussianで構造最適化したかったらする.logファイルを出力する.
- logファイルをAvogadroで開き,pdbファイルとして保存.
- VMDを開き,VMD MainのウィンドウでFile→New Moleculeで5で作ったpdbファイルを開く.
- VMD MainのウィンドウでRenderを押し,Wavefrontを選択.ファイル名と保存場所を指定してStart Renderingを押して出力を待つ.
- パワポの挿入,3Dモデルから出力されたobjファイルを挿入する.
- できたよ!!アニメーションで回転とかさせるといいんじゃないでしょうか!!
- 研究室ミーティングでドヤァ!!
分子軌道をこうやって3Dで動くようにパワポへ埋め込む方法はまだ試していないので,だれかわかったら教えてください.
ソフトのウィルスや分子構造が違くて教授に怒られたなど,何か問題が起こっても何も保証はできません.頑張ってください.
この文章はオリジナル部分もあるので,単なる翻訳ではないです.