基礎化学論文を読むブログ

基礎化学の論文を紹介する自分のための自己満サイトでしたが,権利的にグレーな部分もあるらしいので一旦止めています.

修士課程を退学してOISTに入学するマン

こんにちは.こんばんは.なんくるないさー.あいやーさーさー.

修士課程在学中にリサーチインターンを行い,Pathwayを経てOISTに合格しました.

日本の普通の大学の修士課程2年生を退学して,OISTに9月入学しました.

OISTに学部から入るか修士を取ってから入るべきか問題についてです.

 

一般的な意見 

私が会ったOISTの日本人学生のすべての人は,修士課程を修了してからOISTに入ったほうが良いと言っていました.この理由として,修士号を持っていると,OISTで履修すべき授業の単位が20単位から10単位へ減少するからです.(この20単位or10単位は,2年生終了までに履修しなければなりませんという噂を聞いていたのですが,違いました.推奨はされています.)出来れば2年生までには授業を取り終えて,その後は研究とその分野の自主勉強に集中したいわけです.しかしながら,1タームにとれる授業は最高で2授業(4単位)です.そのうえ,1年生の間はラボローテーションをするのでめちゃくちゃ忙しくなります.

OISTの授業は,普通の日本の大学院の授業よりも難しい物が多いです.また,PIが少ないので,自分と関連した分野の授業が少ないということもあり,20単位をOISTの授業だけで取るというのは結構難しいらしいです.例えば,化学の授業は7個(14単位分)しかありません.すべての授業を自分の分野で埋めるというのは難しいです.

ただ,一応救済策(?)があって,履修すべき単位の最大50%までは,オンライン授業(Coursera)や国際ワークショップなどをIndependent Studyとして単位にすることもできます.これは,1タームで4単位しか取れないという制限には引っかからないらしいです.ただ,ちゃんとOIST教員をアドバイザーにしたり,大学院側に申請したりという手続きが必要になってくるようです.周りに使っている人は結構います.

 

修士を退学するとどうなるの?

さて,修士課程を退学してOISTに入学するとなると,どのような対応になるのでしょうか.そういった事例は今のところ聞いたことがありませんでした.

 

結論としては,修士課程中に履修した単位は,退学をしたとしても単位互換が可能です.

OISTで履修すべき単位の最大50%まで,すなわち最大10単位を単位互換できるといわれました.退学する大学院の個々の授業をOISTの個々の授業に対応させるのではなく,前述のIndependent Studyとして扱われるようです.

ただ,OISTの1単位の授業は20時間となっており,一般的な日本の大学では15時間となっているので,多めにとっておかないと10単位分もらえるとは限らないようです.自分の場合は,修士時代に30単位ぐらい取っていたので,10単位分変換してもらえました.

文系の授業の場合は多分単位互換できないです.

 

単位互換については沖縄科学技術大学院大学学則第36条に明記してありました.

https://groups.oist.jp/sites/default/files/imce/u113/oist-university-rules.pdf

 

 

 

結論

さてこれまでの内容はOISTに入学して授業が始まっていないときに書いたものです.

OISTのPhD課程に入って二か月経った感想は,「授業がかなり重い」です.やっぱり普通の日本の大学院の授業より確実にやることが多いし内容は高度なので,かなり負担は大きいです.その授業を受けながらラボローテションなどをやっていくのは本当に忙しいです.授業単位が10単位になるのは本当にありがたいです.

 

ということで,OISTに入る方法で一番おすすめ(?)なのは,

  1. どこかの大学の修士課程1年目でちゃんと授業を取り研究実績も作る
  2. 修士課程1年目の3月くらいからリサーチインターンシップ開始
  3. Pathwayで合格して9月入学!!

です.

まあOIST受からなかったら結構リスクあります.